浮くのが怖かった時期の話

大学に進学した頃から割と最近までの話です。今思えばなんでだろうと不思議ですね。とにかく浮いて独りぼっちになるのが怖かった。

大学の同じ学科(2クラス構成)に数人友達はいたんだけど、同じクラスには友達と呼べる人間がいなかったんだよなあ。なのでクラス単位の授業は大体一人で受けていた。もうそれがなんというか恐怖だった。クラスに馴染もうと努力はしてみた。しかし、馴染むことができず結果的に独りぼっちとなる。それに反してクラスの人間は皆仲間で連んでいる。余計に孤独が強調されている気がしてもうそうれはそれは寂しくて嫌なものだった。

社会人になってからも同期研修なんかで100人くらい集まって飲みに行くと、そこで僕は浮いてしまう。思い返せば同期研修で浮いてしまったのは当然なんだ。病気で明らかに言動のおかしな人間が混じっていたらそりゃみんな距離を取るさ。それでも当時の僕は自分の状態が理解出来ていなくて独りになることを極端に恐れていた。

独りになることが仕方のないことだと理解出来たのはほんの5年前くらいのことだ。その更に一年前に引越で病院を移り、新たな病院が本人に「あなたは病気だよ」と言い聞かせるタイプの病院だった。病気を受け入れるまで一年ほど要したが、「あの頃(新人時代)は既に障害者だったんだな。そりゃ浮いてしまったのも無理はないな。むしろ無理をしていたな」と思い返せるようになってきた。

そのおかげで今は孤独ですが、そこまで孤独に苦しまずに生きていけています。まあ、本当なら孤独でないのが一番理想なんだけどね。